プレス金型専門マガジン│ダイマガ

売れる金型メーカーは
ここが違う!

長く付き合える
プレス金型メーカーの選び方

金型は金属やプラスチック、ガラスなどを使用した工業製品を作るために用いられる特殊な工具です。さまざまな商品の核となる金型を製造する選りすぐりメーカーを知るべく、当プレス金型専門マガジン「ダイマガ」はプレス金型メーカーの選び方について調査しました。
「ダイマガ」で本当に長く付き合える、理想のメーカー選びを実現しましょう。

品質・スピード・コスパで選ぶ!
プレス金型のおすすめ3社

同一形状の部品を均一に量産できるため、生産効率を向上させることができるプレス金型。

高度な技術が必要とされ、依頼する金型メーカーによって制作・量産にかかる期間や品質が異なります。

そこで、金型メーカーを選ぶ基準となる、精度を含めた品質・試作~量産までのスピード・起工~部品納品までの付帯費用を含めたコスパの3点それぞれに優れている金型メーカーをご紹介します。

コンピューターと職人による超精密加工

品質の高さ
重視するなら

最短1日~の短納品実績が豊富

納品スピード
重視するなら

グローバルネットで付帯費用を抑える

コスパ
重視するなら

山岡製作所 加藤数物 三井ハイテック

引用元:山岡製作所公式サイト
(https://www.yamaoka.co.jp/)

引用元:加藤数物公式(https://kato-suubutu.com/)

引用元:三井ハイテック公式(https://www.mitsui-high-tec.com/)

特徴
  • コンピューターシミュレーションにより、人では見落としがちな設計ミスの防止や適した加工・材料の選定が可能。高精度・高耐久な製品を均一に製造
  • 薄さ僅か10ミクロの金属箔やフィルムなどの打ち抜き加工にも対応。
    156名の国家資格を保持した職人により実績多数
特徴
  • 仮型・簡易金型やレーザー加工を使用するなど、様々な工夫により納期を短縮。対象の製品や数量によっては最短1日での納品も可能
  • ロット数量ごとの目安納期を公式HPで確認できるため、事前にある程度の納品スケジュールを立てられる
特徴
  • 海外工場で金型部品が必要になった場合、アジア・北米・ヨーロッパの各拠点が迅速に対応し、輸送コストを削減
  • 金型の早期立ち上げやメンテナンスレクチャーを実施。故障のリスクを減らせるように配慮してくれる
対応業界
自動車 医療 電動・省力化 電子部品 半導体 ロボット
対応業界
自動車 建材 住宅設備 日用品 アウトドア 農業 弱電動機器
対応業界
自動車 空調 電子部品 医療 美容

品質の高さの理由を
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山岡製作所の
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加藤数物の
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コンピューターと職人による超精密加工
品質の高さを重視するなら

山岡製作所

山岡製作所キャプチャ

引用元:山岡製作所公式サイト (https://www.yamaoka.co.jp/)

山岡製作所キャプチャ

引用元:山岡製作所公式サイト(https://www.yamaoka.co.jp/)

山岡製作所の
品質に対する取り組み

さまざまな機械を駆使して作り上げた精巧な金型で、量産品を作り上げるプレス加工。複雑な形状であればあるほど、求められる精度が高くなります。
山岡製作所では、精度を高めるために、CAEによる解析を行なっています。これにより試作や調整期間を短縮できるだけでなく、設計品質の向上、不具合の帽子と原因解明にもつながります。
また、精巧な金型づくりに欠かせない要素として、作業者の技術力もその一つ。山岡製作所は技能者資格の取得補助を行なっており、その成果として金型・プレス・射出成型関連で2級以上の技能士資格を持つ社員が21名在籍しています(2024年9月時点)。
技能士資格の取得に留まらず、社内でスキルレベルに応じた技能士のランク付けも行なっているなど、並々ならない品質へのこだわりが感じられます。

山岡製作所の公式サイトで
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INDUSTRY

山岡製作所の対応業界

  • 自動車
  • 医療
  • 電動・省力化
  • 電子部品
  • 半導体
  • ロボット

山岡製作所の
公式サイトで事例をみる

FACILITY

山岡製作所の設備

58種類

CNC治具研削盤 高速レシプロ研削盤 CNCプロファイル研削盤 NC平面研削盤 CNC成形平面研削盤
など

山岡製作所の公式サイトから
金型の相談をする

電話で問い合わせる
0774-55-8500

COMPANY

山岡製作所の会社情報

会社名 山岡製作所
所在地 京都府城陽市平川横道93
電話番号 0774-55-8500
工場・拠点 本社工場
宇治田原(第一・第二・第三・第四工場
宇治田原(南工場)

最短1日~の
短納品実績が豊富
納品スピードを重視するなら

加藤数物

加藤数物キャプチャ

引用元:加藤数物公式サイト(https://kato-suubutu.com/)

加藤数物キャプチャ

引用元:加藤数物公式サイト(https://kato-suubutu.com/)

加藤数物の
スピードに対する取り組み

スピードがものをいう新規製品の試作において、スピーディな対応を心掛けている日進精機。試作段階であれば、レーザー加工と簡易金型を使用して、依頼から5日ほどで納品可能。すべての案件でこのスピードで納品されるという訳ではありませんが、迅速に対応できるよう、社内でも試行錯誤を繰り返しているそうです。
また、数量や加工方法ごとに目安となる納期を公式サイトで紹介しているので、依頼時にある程度の納品タイミングを把握できます。

加藤数物の公式サイトで
スピードについてもっとみる

INDUSTRY

加藤数物の対応業界

  • 自動車
  • 建材
  • 住宅設備
  • 日用品
  • アウトドア
  • 農業
  • 弱電動機器

加藤数物の公式サイトで事例をみる

FACILITY

加藤数物の設備

45種類

旋盤 フライス盤 平面研磨盤 ボール盤 レーザー加工機
など

加藤数物の公式サイトから金型の相談をする

電話で問い合わせる
0533-93-2048

COMPANY

加藤数物の会社情報

会社名 加藤数物
所在地 愛知県豊川市足山田町西川94
電話番号 0533-93-2048
工場・拠点 本社のみ

グローバルネットで
付帯費用を抑える
コスパを重視するなら

三井ハイテック

三井ハイテックキャプチャ画像

引用元:三井ハイテック公式(https://www.mitsui-high-tec.com/)

三井ハイテックキャプチャ画像

引用元:三井ハイテック公式(https://www.mitsui-high-tec.com/)

三井ハイテックのコスパに対する取り組み

北米や欧州・中国・台湾・東南アジアに製造拠点を持つ三井ハイテック。各拠点でリードフレームやモーターコアの製造に対応しており、関連金型の起工も依頼できるでしょう。海外拠点で使う金型を依頼した際に、日本国内から輸送するのではなく、現地で起工してくれるため、輸送コストの削減が見込めます
また「新製品を製造したい」場合の量産金型の提案や、早期立ち上げをサポートしてくれ、さらには金型の調整・部品交換・メンテナンスのレクチャーをしてくれるので、メンテナンスコストの削減につながります。

三井ハイテックの公式サイトで
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INDUSTRY

三井ハイテックの
対応業界

  • 自動車
  • 空調
  • 電子部品
  • 医療
  • 美容

三井ハイテックの公式サイトで事例をみる

FACILITY

三井ハイテックの設備

三井ハイテックの設備に関しての情報は見つかりませんでした。

三井ハイテックの公式サイトから
金型の相談をする

電話で問い合わせる
093-614-1111

COMPANY

三井ハイテックの
会社情報

会社名 三井ハイテック
所在地 福岡県北九州市八幡西区小嶺二丁目10番1号
電話番号 093-614-1111
工場・拠点 本社(北九州)・国内事業所(北九州・直方・熊本・岐阜)・海外工場(シンガポール・マレーシア・天津・上海・広東・台湾・タイ・カナダ・ポーランド・米国※グループ会社)

プレス金型
メーカー一覧

プレス金型のメーカーをご紹介します。それぞれ特徴が異なりますので、どのような依頼に適しているのかも異なります。そこでまずはどのような業者がいるのか把握しておきましょう。
ここでは、Googleで「プレス金型」と検索したときに上位に表示された26社を紹介します(2021年10月調査)。

山岡製作所

技能者育成に力を入れ高品質を実現。「企業は人なり」をキャッチコピーに掲げ、構想から設計製作まで対応しています。

所在地

京都府城陽市平川横道93

日進精機

国内外に工場があり、設備保有数の多い日進精機。設計から試作までワンストップで行っており、これまでにたくさんの金型製作の実績があります。

所在地

東京都大田区多摩川2-29-21

三井ハイテック

プレス金型大手企業のひとつ。MACシステムと呼ばれる独自システムを構築することで、様々な作業を一貫して行える環境となっています。

所在地

福岡県北九州市八幡西区小嶺二丁目10番1号

多加良製作所

1つの製品に対して多角的・合理的な提案を行う業者です。透明樹脂用金型、黒樹脂用金型などを手掛けています。

所在地

東京都葛飾区四つ木2-5-17

鈴木

「不への挑戦」を経営理念に掲げ、金型製造から部品製造、生産システム製造や技術開発、医療器具組み立てを手掛けている業者です。

所在地

長野県須坂市大字小河原2150-1

ロームメカテック

ロームグループの一員として、精微にこだわりを持っています。1μmまで妥協を許さない質の高い開発・製造技術で社会貢献とその理念を掲げています。

所在地

京都府亀岡市大井町土田3-6-1

昭和精工

精度のためにはより良い環境が大切とのモットーから、積極的に設備・インフラへの投資を行っています。

所在地

神奈川県横浜市金沢区福浦1-4-2

千葉精密プレス

従来の技術だけではなく、積極的にチャレンジする姿勢で、従来にはない新しい技術の獲得に成功しています。

所在地

千葉県茂原市山崎874番地

精工技研

ミクロンオーダーの精密部品製作だけではなく、寸評評価も行っているなど技術力を様々な形で活用しています。

所在地

千葉県松戸市松飛台296-1

藤井精工

0.001mm単位の超精密機器部品の金型製造を得意としており、これまでにさまざまな精密金型を手掛けてきた実績があります。

所在地

福岡県鞍手郡鞍手町大字室木1057-1

寿精密

設計から金型製作、アッセンブリーまでワンストップで対応。近年は中国やタイにも拠点を構えるなどグローバルな展開を行っています。

所在地

和歌山県伊都郡かつらぎ町東渋田651-23

宝精密

測定器や成型機、コイリングマシンなど様々な製品を用意しています。

所在地

京都府久世郡久御山町 田井東荒見56-3

最上インクス

0.03mm~2.0mmの薄板金属加工を得意としており、最短1週間の特急対応を行っている「金属は曲げても信念は曲げない」業者です。

所在地

京都市右京区西院西寿町5番地

熊野精工

X線やCT検査、電通検査やリーク検査など様々な検査体制を整えていることによる高精度を実現。目視だけではなく画像にて工程内の検査を行います。

所在地

三重県熊野市有馬町1491-1

協進精工

「売り型」と「社内型」を用意しており、スイスのシャルミー者のワイヤーカット加工機を採用することで、高精度のプレス金型を実現しています。

所在地

香川県さぬき市長尾西1206-2

石井工作研究所

開発から設計はもちろん、製造や組み立て、さらには販売まで自社にて一貫体制で行っている業者です。

所在地

大分県大分市東大道2-5-60

共伸

金型設計から製作まで一貫して行っており、量産にも対応している、昭和39年創業の歴史のある業者です。

所在地

栃木県那須塩原市埼玉1番地

ヒラサワプレシジョン

超精密プラスチック金型・パーツ、高精度モールドベースを得意としている業者で、設計から組み立て、成形品検査まで一貫生産を行っています。

所在地

宮崎県宮崎市清武町今泉甲3897-16

東郷

温度変化の抑制や免震を踏まえた地下構造特殊工場が特徴で、鹿児島の人工衛星「KSAT」にも技術提供で参加しています。

所在地

鹿児島県鹿児島市川田町2194

三山精機

プレス金型、NC旋盤、マシニング加工を得意としており、自動車部品や外装品、医療関係部品や精密プレス加工に対応しています。

所在地

群馬県甘楽郡甘楽町大字善慶寺969

キョーシン

アルミニウウムの表面処理、化学研磨を得意としており、社内設備による一括処理や全国発送に対応している点が特徴です。

所在地

神奈川県横浜市都筑区川和町2709

大豊工機

プレス金型、金型製作、NC加工を行っており、特に曲げ型に力を入れています。また、修理やメンテナンスにも対応しています。

所在地

岐阜県各務原市鵜沼朝日町2-63

聖徳ゼロテック

無駄、不満、停滞など、様々な点において「ゼロ」を目指している、金型販売から単品部品加工まで対応した業者です。

所在地

佐賀県佐賀市西与賀町大字高太郎172

富士テクニカ宮津

東洋製罐グループホールディングスの一員として、車体用プレス金型のプロバイダー業務を行っています。

所在地

静岡県駿東郡清水町的場20番地

望月プレス工業所

技術力に自由な発想を形にすべく、一貫生産体制を実現。すべての製品に対して品質基準G100を目指しています。

所在地

静岡県袋井市広岡1359番地

中辻金型工業

「できるわけない」を実現するために、創意工夫を凝らしたモノづくりに励んでおり、細かいニーズにも対応した「デジタルモールド・プレス」を実現しています。

所在地

大阪府東大阪市長田西4-1-16

長野サンコー

絞り加工部品の制作や量産まで一貫対応ができ、従来の機器ではむずかしい加工も、専用機の開発と製造を通じて製作できます。

所在地

長野県諏訪市中洲4600-17

瑞穂工業

超硬合金みづほロイによる金属加工用具や金型を制作できます。短納期とリーズナブルな価格設定で、オーダーメイドでニーズに応える方針です。

所在地

大阪市西淀川区佃5丁目9-31

十三プレス工業所

プレス金型の設計から量産加工、プレス加工製品や試作にも対応できます。ISO9001も取得し、不具合チェックで安定した品質管理に取り組んでいます。

所在地

岐阜県各務原市鵜沼朝日町2-63

ツバメックス

独自開発した3次元設計システム「TADD」による金型づくりを実施。スムーズな進行管理のもと、高品質な金型を効率良く製作可能です。

所在地

新潟県新潟市西蒲区高野宮3283-1

ティー・プロダクツ

プレス金型の設計・製造を主として提供するティー・プロダクツ。現在は、災害時にも役立つ、コンパクトなアウトドア製品の開発製造にも力を入れているユニークな会社です。

所在地

東京都足立区梅島3-24-3

長野精工

金型の設計製作から加工・検査まで一貫して対応可能です。ファインブランキングプレス加工による高精度な仕上がりが特徴。

所在地

長野県茅野市金沢698

旭洋工業製作所

ソリッド設計を用いることで短納期・低コストの金型製作が可能。自動車のボディー用プレス金型製作を得意としています。

所在地

静岡県駿東郡長泉町東野50-16

エスク

モールド型・プレス型による金型・金型部品・プラスチック成形部品を製作。3DCADを用いたスピーディな金型製作が可能です。

所在地

長野県諏訪郡下諏訪町5889番地

クリエイトダイス

単発型をメインとした金型製作を実施。ヒアリングからアフターフォローまで、各技術者が同席してフォローしてくれます。

所在地

富山県高岡市戸出栄町46-6

ムツミ工業

3D設計を核とした順送複合型の金型製作が得意。また、金型製作以外にも工法開発や製造支援などのサポートも提供可能です。

所在地

愛知県名古屋市北区瑠璃光町5-1

新生工業

納期・品質・コストのバランスの良いサービスを提供。積極的に設備を整え、ニーズに応じた金型製作を目指しています。

所在地

岡山県岡山市東区九蟠800番地4

真栄工業所

順送型をメインとした金型を製作。ノウハウや高い技術力を自負しており、ニーズに応じたオーダーメイドが可能です。

所在地

愛知県名古屋市守山区深沢2-728

髙橋金属

自社一貫対応が可能であるという強みをもっている会社です。長年にわたって培ってきたノウハウや技術をもとに、技術営業・生産技術・技術開発においてのサポートを提供しています。

所在地

滋賀県長浜市細江町864-4

蔵持

コストをおさえ、かつ、お客さんにとっての最適仕様といえるプレス用金型を提案している会社です。品質管理体制が徹底しているのも魅力です。品質マネジメントシステムに関する国際規格にのっとってサービスを提供しています。

所在地

滋賀県長浜市細江町864-4

吉井金型製作所

成型が困難な型にも対応可能。1枚の金属板から製作することで作業効率をアップしており、コスト削減も実現しています。

所在地

新潟県燕市小池3442-1

金豊

幅広い種類の材料や加工に対応しており、複雑形状や多工程を必要とするプレス加工製品が得意。自社一貫体制により短納期も実現。

所在地

群馬県伊勢崎市柴町1777

山陽株式会社

DS金型のほか、QDC金型製作も行っており、設計から量産検証までワンストップで対応。品質管理も徹底しています。

所在地

大阪府八尾市宮町4-2-26

イガラシ金型

熟練の作業者が揃っており、実績は55年以上。他社製金型の修理も可能であり、技術力には自信があります。

所在地

愛知県名古屋市中村区野上町70

早川工業

曲げと抜き加工、短納期対応、メンテナンスサポートが強み。軟らかい材料も硬い材料も、二次加工や修理まで対応可能。

所在地

岐阜県関市肥田瀬345

金刺金型製作所

簡易型と量産型の金型製作が可能。工法転換や構造簡略化による、コスト削減や短納期にも対応してくれます。

所在地

富山県高岡市福田六家24-8

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そもそも
プレス金型とは?

プレス金型とは、プレス機械により、冷間加工において塑性加工するための工具を指します。加工は切削加工、研削加工、非切削加工の3種類に分類できますが、プレス加工は非切削加工に該当します。

プレス加工とは

プレス加工とは、プレス機と呼ばれる上下から強い圧力を与えることができる機械の間に被加工材と呼ばれる材料を置き、目的の形状に加工する方法のこと。このプレス機にセットする金型のことを「プレス金型」と呼びます。
プレス金型には「抜き加工」「曲げ加工」「絞り加工」「成形加工」「圧縮加工」など多様な種類が存在します。

プレス機ごとに異なる
プレス金型の種類

プレス機によってプレス金型の種類が異なります。そこで、どのような種類があるのかについてもご紹介しましょう。

単発型

単発型

各工程が独立しているタイプで、1台のプレスに1型を取り付けますので「単発」と呼称されています。

順送型

順送型

複数の工程を一つの金型内に配置し、送り装置にて材料を搬送するので複雑な形状の加工が可能な金型のタイプです。

トランスファー型

トランスファー型

1台の搬送機構を持ったプレスに、独立した金型を複数面搭載し製品の加工が可能な金型です。

ロボット型

ロボット型

それぞれの工程が独立している金型を、さらに独立した輸送機構にて同調させ、製品を加工できる金型です。

プレス金型の構成

パンチ

パンチとは、被加工材を上から押し付けるための工具です。パンチだけでは加工ができず、下で受けるダイという工具と対になって加工が可能となります。せん絶や曲げ、絞りなど、被加工材の形状を決めるのは、このパンチとダイの形状次第となります。なおパンチは、「ポンチ」や「雄型」などと呼ばれることもあります。

ダイ

ダイとは、パンチの受けの部分に設置される工具のこと。ダイとパンチの形状が被加工材の形状を決めます。精度の高い加工を行うためには、ダイとパンチの位置関係を正確に設計した上でプレス金型を設計する必要があります。なおダイは「雌型」と呼ばれることもあります。

ダイセット

ダイセットとは、プレス機に金型を固定するための部品です。プレス機の上下に設置され、後述するガイドポストによって上下のダイセットが連結しています。パンチやダイもダイセットにより保持される形となります。高品質の加工を行うためには、精度の高いダイセットの設計・製造も重要なポイントとなります。

ガイドポスト

ガイドポストとは、上下のダイセットの芯合わせを目的とした部品です。上下の型を正確にはめ合わせる上で、ガイドポストは非常に重要な役割を担います。ガイドポストの精度が低い場合、上下の型の位置がズレる可能性があることに加え、場合によっては金型部品の損傷につながることもあります。

パンチプレート

パンチプレートとは、パンチを適切な位置で垂直に固定させるための板状の部品です。パンチを垂直に保持しなければ、被加工材は安定した品質を保つことができません。仮にパンチをやや斜めに固定したままプレスした場合、どのような製品に仕上がるかを想像すれば、パンチプレートの役割や重要性が理解できるでしょう。

ストリッパプレート

ストリッパプレートとは、被加工材を押さえつける役割を持つ部品です。同時に、パンチの先端を損傷させないためのガイド役となる部品でもあります。材料を打ち抜くときに活用されます。ストリッパプレートがなければ、被加工材の位置がズレてしまう可能性があるため、加工品の品質が安定しません。ムラのない品質を維持するため、大変重要な部品となります。

バッキングプレート

バッキングプレートとは、プレス加工を行う際にパンチがダイセットへめり込むことを防ぐための部品です。パンチのめり込みを防ぐ目的である以上、高い強度が必要とされることから、一般的なバッキングプレートには熱処理が施されています。なおバッキングプレートは、「バックアッププレート」や「バックプレート」と呼ばれることもあります。

ダイプレート

ダイプレートとは、プレス加工時のダイの損傷を防ぐための板状の部品です。入れ子式のものやダイと一体型のものなど、ダイプレートには複数の種類があります。種類に応じ、メンテナンスの手間や作りやすさなどに異なる特徴があります。

プレス金型の費用

プレス金型の費用については、使用する材質・個数などさまざまな条件によって変動してくる、という点がポイントです。一般的な相場としては「数十万円から数百万円」といったように大きく幅がありますが、例えば「精度が高い製品を作りたい」という希望を持っているケースにおいては、プレス金型についても高い精度が求められるため費用も高くなってきます。

以上から、実際にどのくらいの費用がかかるのかを知りたい場合には、あらかじめ製品に関わる要素を明確にしておく必要があります。この要素に含まれるものとしては、「形状」「サイズ」「材質」「個数」「精度」「納期」といったものが挙げられますが、これらひとつひとつが費用に関わってきます。

例えば「短納期でお願いしたい」という希望がある場合には特急料金が適用されてその分費用も高くなる可能性が高いといえますし、加工品の精度を高めたい、サイズが大きい、材質にもこだわりたいといった希望が入ってくると、より費用がかかることになります。

このように、プレス金型の費用は材質や個数といったようにさまざまな要素が関わってきますので、あらかじめ見積もりをしっかりととっておくことが大切といえるでしょう。

プレス金型メーカーは
「品質」で選ぶ

プレス金型メーカーをどのように選ぶかは、「そもそもプレス金型がなぜ必要なのか」から考える必要があります。

プレス金型は、製造業において「品質・納期の順守」と「コスト適正化」のために用いられるものです。

品質の悪い製品を製造してしまうと、消費者の満足度が落ちてしまうだけではなく、最悪の場合は怪我や事故に繋がってしまう可能性があります。

そのため、「品質の高い製品を大量生産できること」がプレス金型に求められます。

プレス金型は、様々な部品や機能で構成されており、それぞれに緻密さが要求されます。

いずれかの機能が欠けていると、プレス加工ができなくなってしまいます。

つまり、「品質の高い製品を生産する」ためには、「そもそも品質が高いプレス金型を製作しているメーカー」を選ぶ必要があります。

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ITINERARY

プレス金型の製作構成

01

製作指示

まずは金型の受注や手配を行います。顧客の需要を満たすための金型は何か、どんな素材か等、基本的情報を確認します。

02

金型の仕様決定

機械の能力・仕様の検討や金型の機能を決めます。金型によってできるものが異なりますので、仕様決定も重要なファクターです。

03

金型設計

組み立て図や部品図を作成してから金型の設計を行います。金型によって完成品が異なりますので、こちらも大切なポイントです。

04

材料・部品の手配

金型を作るための材料や部品の手配です。作るべき金型が決まっても、その金型を作成するために必要な材料や部品がなければ金型はできません。

05

金型の部品加工

材料や部品の手配が終わったら、NC機械用情報の作成、並びに加工となります。また、ここで金型部品の仕上げや組み立ても行います。

06

トライ&サンプル製作

完成した金型でサンプルを製作します。サンプルの出来を確認して、微調整が必要であれば調整を行うなど、まさに「最終チェック」を行います。

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日本のモノづくりを支える
金型を使用した
精密プレス加工とは

金型を使用してのプレス加工は、日本のモノづくりを支えてきたといっても過言ではありません。それだけに、様々なジャンルに使用されています。
ここでは、プレス金型の中でもより精巧な部品を作る精密プレス加工に注目をし、日本のものづくりにおいてどのように関わっていてどのように進化してきたのかを独自視点で調査。これからの時代に求められる精密プレス加工を学んでおきましょう。

精密プレス加工の記事を見る

プレス金型が使われる
業界と事例

プレス金型を使用した部品の生産はさまざまな業界で使用されています。ここでは、プレス金型が使われている業界と事例についてご紹介します。

日本の成長を土台で支えているといっても過言ではない自動車業界。1台の自動車は2万点以上の部品から構成されており、プレス金型で製造した部品も多く使われています。

電子部品

ELECTRONIC PARTS

電子部品

IT化を陰で支えている電子部品もまた、プレス金型が使われています。近年ではパソコンやスマートフォンの部品に多く使用されています。

半導体:精密機器

SEMICONDUCTOR

半導体・精密機器

半導体や精密機器もまた、プレス金型が使われています。半導体だけでなく、半導体用リードフレーム、コネクタなどプレス金型の需要先産業と言えます。

住宅・建築

HOUSING・ARCHIT

住宅・建築

我々の生活の根幹にある住宅。柱や床材、アルミサッシなど住宅の素材からビルの建築金物部品まで、建築業界においてもさまざまな部品にプレス金型が使われています。

ブロックやプラモデル、鉄道模型など、誰もが一度は手にしたことのあるプラスチック製のおもちゃもプレス金型によって製作されています。

医療機器

MEDICAL EQUIPMENT

医療機器

医療機器の商品開発において、多くの製品を製作してきたプレス金型。細かいニーズを満たすためにはプレス金型が欠かせない業界のひとつと言えます。

食品

FOOD

食品

私たちが日々口にする食品を守るトレーや容器などもプレス金型が多く用いられています。

プレス金型製作依頼時に
知っておきたい
質問・注意点まとめ

プレス金型を依頼するにあたって、知っておきたい質問や注意点をいくつかまとめてみました。これらを覚えておくと、より質の高いプレス金型の依頼が可能になります。

プレス金型とプレス機に関しての基礎知識をご紹介します。まずは基本が大切なので、こちらで基礎をチェックしておきましょう。

プレス金型を導入する際には、利用できる可能性のある補助金制度があります。製作から導入までには多くのコストがかかるため、制度に設けられている条件や期間、対象などに合致する補助金がないか確認しておきましょう。

プレス金型にはバリが発生してしまうこともありますが、なぜ生じてしまうのか、その原因について解説します。

プレス金型ではクリアランス計算がとても大切とされているのですが、なぜ大切なのか、その理由について迫ってみました。

プレス金型を製作する際は3つの要素を理解したうえで圧力計算をする必要があります。ワークに求められる精度に応じてクランクを使い分ける必要があるので、そういった点を見極めることも大切です。

プレス金型も時にはメンテナンスや修理が必要になりますが、その際の注意点についてもまとめていますのでご覧ください。

金型の製作依頼から、実際に使用できるようになるまでには、複数のステップをふむことになります。事前の検討や金型の構造および材質の検討、コストに関する打ち合わせを行ったうえで発注。試作の際の立ち会いも必要です。

量産をする場合には、あらかじめ同条件で試作品をつくり、改善すべき点がないかどうかを確認しておきましょう。量産が始まってしまうと変更が難しく、コストもかかるためです。なるべく試作品製作と量産を同じ業者に依頼することをおすすめします。

プレス加工の作業ではその危険性から安全対策の実施が必須となっており、労働安全衛生法や労働安全衛生規則に基づいて安全対策を行うよう事業者に義務付けられています。ここではその安全対策についてまとめています。

プレス金型は、プレス機械に取り付けて使われる特殊な工具です。上型と下型のプレス金型で板状の素材を挟み、上方向から圧力をかけることで、素材を切る・曲げる・伸ばす・圧縮するといった加工ができます。

簡易金型とは、試作や小ロット製品向けの簡易的な金型のことです。試作品の加工や多品種少数展開の小ロット製品に向いています。

カーボンニュートラルを目標にしたさまざまな取り組みが行われるようになっている現在、金型業界においても、電動化に対応する動きがみられます。たとえば自動車の電動化により、これから需要がなくなることが見込まれるパーツもやそれにとってかわる新たなニーズも生まれています。

プレス金型の導入を検討する前に知っておきたい専門用語。プレス金型などを扱う業界では、一般の人が聞きなれない専門的な用語が多数存在しています。プレス金型関連に用いられる様々な言葉を覚えておきましょう。

金型技術が結集するイベント
INTERMOLDとは

INTERMOLD(金型展・金属プレス加工技術展)は東京や大阪、名古屋で開催されている金型づくりの展示会です。
金型加工技術が集結する大規模展示会のため、多数の金型メーカーや金型ユーザーが集まります。開催目的を中小企業の課題解決やビジネス拡充としており、新しい製品や技術をアピールすることで商談を生み出します。