これまで金型製作といえば、図面の設計は自社で行い、製作は金型メーカーに外注するのが一般的でした。
けれど、近年は金型製作の流れに変化が起きており、外注せずに「内製化」を選ぶ企業が増えています。これまで外注頼りだった企業でも、金型製作に必要な設備と知識・技術力を持った人材を確保できれば、設計から製作までを自社で一貫して行うことは可能です。
ただし、金型の内製化にはデメリットもあるため、それを踏まえずに内製化に切り替えるのはリスクの高い行為と言えるでしょう。
ここでは、金型の内製化を検討するうえで知っておきたいメリットやデメリット、内製化に切り替える企業が増えている背景などを解説します。
金型を外注せずに内製化するメリットとしては、金型の製作に関する技術力やノウハウを蓄積できる点がまずあげられます。
また、設計から製作まで社内で一貫して対応することにより、図面や金型製作のノウハウが外部に流出するリスクがなくなるのも大きなポイントです。
金型製作を外注する場合、外注先が繁忙期間だと希望する期日までに納品が叶えられないこともあります。内製なら納期をもとに優先順位を決めながら工程を立てられるため、短納期での製作が可能。
頻繁に発生する設計変更や新製品への移行なども、社内なら設計の流用や製作の標準化などで効率化でき、無駄を抑えた金型製作を実現できます。
また、生産工程でトラブルが発生した際、迅速に対処できるのも内製化ならではのメリットです。
金型を内製化するデメリットとして最初にあがるのが、設備や人件費といったコストです。金型の製作にはマニシングセンターをはじめ、放電設備や研磨機など多くの設備を揃えなければならず、初期投資のための資金が必要になります。
また、機械を稼働させるための知識や技術力を持った人材も確保しなければいけません。
優秀な人材ほど人件費が高くつき、既存の技術者を育成するにしてもお金がかかります。また、人件費は仕事がない時でも固定費として発生することも考慮する必要があるでしょう。
そのほかにも、加工機械や材料などを置くための場所やオペレーターが休憩できる場所の確保も必要です。
企業によっては場所を確保するのにも費用がかかる可能性があるため、これらの費用をかけてでも内製化するメリットはあるのか慎重な検討が求められます。
引用元:山岡製作所公式サイト
(https://www.yamaoka.co.jp/)
内製化には技術蓄積や情報漏洩リスク軽減などのメリットがありますが、高精度な金型には高度な技術や設備、豊富な経験が不可欠
です。
特に厳しい品質基準が求められる自動車業界や半導体業界は、専門メーカーに依頼する
ことがおすすめ。
ここでは、精密プレス加工に優れた
『山岡製作所』の技術力と、その強みを
ご紹介します。
プレス金型を内製化するには、以下の資格を持った技術者が必要になります。
金型製作を外注から内製に切り替えている背景は、企業によってさまざまです。
とある企業は更なる高精度化や開発期間の半減など顧客からの要求が年々厳しくなっていることをあげ、それらの要求に応えるには金型製作の内製化による技術力の飛躍的な向上が必要だったとのこと。
別の企業では、外注だと技術的な付加価値や納期などを自社でコントロールできず、自分たちが意図するものづくりができなかったことを内製化に取り組むきっかけにあげています。
また、商品のライフサイクルが短くなっている現在、金型の設計や成形品の試作、繰り返される金型の仕様修正に時間をかけられなくなっていることも、内製化を進める理由の1つとして考えられるでしょう。
そのほかにも、技術力の面で中国や韓国が追い上げを見せており、競争力で負けないように内製化で技術力や品質を囲い込もうとする動きも大手メーカーを筆頭に見られています。
金型を戦略商品とするには、技術力・品質の確保が重要です。内製化は技術力・品質を確保するのに有効な手段ですが、設備費や人件費など莫大なコストがかかります。
財力のある大手メーカーや中国企業ならともかく、財務基盤の弱い中小企業が内製化に向けて投資をするのは相応の覚悟が必要となるでしょう。
外注から内製に切り替える企業が増えていますが、内製化で品質まで担保するには設備や技術者の教育などで多くのコストと時間がかかります。
また、品質を保ちながら金型を量産するのにも、技術力やノウハウの蓄積が必要です。財務基盤や教育体制が整っていない状況で内製化を無理に進めても、技術やノウハウを蓄積する前に財務面で経営が厳しくなりかねません。
品質を担保する解決策は内製化だけでなく、信頼できる金型メーカーに依頼することで品質の高い金型の実現を叶えられます。
内製化だけを解決策とせず、信頼できる金型メーカーとの連携も視野に入れながら、今後の金型製作について検討してみましょう。
同一形状の部品を均一に量産できるため、生産効率を向上させることができるプレス金型。
高度な技術が必要とされ、依頼する金型メーカーによって制作・量産にかかる期間や品質が異なります。
そこで、金型メーカーを選ぶ基準となる、精度を含めた品質・試作~量産までのスピード・起工~部品納品までの付帯費用を含めたコスパの3点それぞれに優れている金型メーカーをご紹介します。