プレス加工で作られる製品は、大きく分けて「自動車」「電子・電気」「精密・医療」「その他(建材・日用品)」の4つに分類されます。
強度が必要な厚物から、精密な薄物まで幅広く、プレス加工の最大市場です。
| 分類 | 具体的な製品 | 金型の特徴 |
|---|---|---|
| ボディ・骨格 |
ドアパネル、ボンネット、ルーフ ピラー(柱)、フレーム |
【大型トランスファー金型】 巨大なプレス機を使用。複雑な曲面を成形する技術(絞り加工)が重要。 |
| エンジン・駆動系 |
ギア(歯車)、クラッチ板 チェーンプレート ガスケット(シール材) |
【ファインブランキング金型】 切断面を非常に滑らかにする特殊な金型が使われることが多い。 |
| 内装・電装 |
シートベルト金具 エアバッグ部品 車載センサー用端子 |
安全に関わるため、高い強度と信頼性が求められる。 |
薄い板をミクロン単位で加工する、最も精密さが求められる分野です。
| 分類 | 具体的な製品 | 金型の特徴 |
|---|---|---|
| 半導体関連 |
リードフレーム 放熱板(ヒートシンク) シールドケース(電磁波防止カバー) |
【超精密順送金型】 1ミクロン以下の精度が必要。高速生産に対応。 |
| 接続部品 |
コネクタ端子(ピン) USB/HDMI端子 バッテリー接点(ばね端子) |
曲げ加工の難易度が高い。通電性を保つための表面処理も考慮される。 |
| スイッチ・接点 |
ドームスイッチ(スマホのボタン等) リレー接点 マイクロスイッチ |
何万回押しても壊れない「ばね性」を持たせる加工が必要。 |
| モーターコア |
モーターの鉄心(積層コア) (EV、家電、ドローン用) |
電磁鋼板を打ち抜き、金型内で積み重ねて固める(カシメ)技術が必要。 |
非常に小さく、かつ清潔度や特殊な素材への対応が求められる分野です。
| 分類 | 具体的な製品 | 金型の特徴 |
|---|---|---|
| 医療機器 |
注射針の留め具 手術用クリップ 微細なカテーテル部品 |
チタンやステンレスなど、難削材(加工しにくい材料)への対応が必要。 |
| 時計・カメラ |
腕時計の針、歯車 カメラの絞り羽根 シャッター幕 |
薄くて軽いが、変形しない高い平坦度が求められる。 |
大量生産によるコストダウンが最優先される分野です。
| 分類 | 具体的な製品 | 金型の特徴 |
|---|---|---|
| 住宅設備 |
サッシ金具、ドアノブ部品 蝶番(ヒンジ) キッチンシンク(流し台) |
深く凹ませる「絞り加工」の技術が多用される(特にシンクなど)。 |
| 日用品 |
カトラリー(スプーン、フォーク) 缶(飲料缶、塗料缶) 文房具(クリップ、ホッチキス針) |
生産速度(タクトタイム)を極限まで上げ、コストを抑える工夫が必要。 |
| 硬貨(コイン) | 硬貨(100円玉など) | 偽造防止のための極めて微細な模様を転写する技術が必要。 |
同一形状の部品を均一に量産できるため、生産効率を向上させることができるプレス金型。
高度な技術が必要とされ、依頼する金型メーカーによって制作・量産にかかる期間や品質が異なります。
そこで、金型メーカーを選ぶ基準となる、精度を含めた品質・試作~量産までのスピード・起工~部品納品までの付帯費用を含めたコスパの3点それぞれに優れている金型メーカーをご紹介します。