新たな事業展開や生産性向上のため、また企業の競争力強化のためにプレス金型の導入を検討している企業もあるでしょう。しかし導入費用が高額なため、なかなか着手できない…といったケースも。
そこで補助金制度を活用すれば、導入費用を抑えることが可能です。このページでは金型の導入に活用できる補助金制度について紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
プレス金型の導入では、適用できる補助金制度があります。募集期間や補助条件、補助上限額等はあるものの、導入費用の一部を補助してくれるため、積極的に活用しましょう。
なお、これまでに採択された補助金の事例では、金型以外にプレス機の周辺機器にも補助金が下りた事例があります。そのため、活用できそうな補助金制度をチェックし、募集要項をしっかり理解したうえで応募しましょう。
「ものづくり補助金」と呼ばれており、中小企業や小規模事業者等を対象に、革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援するための補助金制度です。機械・装置、工具・器具の購入、製作、借用に要する経費などが対象。
中小企業等が金型製作に取り組めば補助対象となるわけではなく、今までにない金型や製品の開発などである必要があります。なお、生産プロセス改善のための設備投資として、高速精密プレス機やプレス材料送り装置などが補助対象となる可能性があります。
※情報引用元:【PDF】全国中小企業団体中央会「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金公募要領」 https://portal.monodukuri-hojo.jp/common/bunsho/ippan/11th/reiwakoubo_20220513.pdf
東京都による助成金制度であり、「革新的事業展開設備投資支援事業」の後継事業にあたります。都内で事業を行う中小企業等が「稼ぐ力」を強化するため、事業展開やイノベーションの創出を促すことを目的としています。補助金額が上限1億円(小規模事業者のゼロエミ要件なしの場合は3,000万円)と高額であることが魅力的。
なお、金型においては高速精密プレス機やプレス材料送り装置などの機械設備が補助対象となる可能性があります。
※情報引用元:東京都中小企業振興公社「第6回躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/setsubijosei/yakushin.html
事業再構築補助金は、新型コロナウィルス感染症の影響で売上が減少した中小企業等を対象に、売上回復に向けた事業の再構築を支援する制度です。
事業再構築補助金を受給するには審査に通らないといけませんが、製造業(機械)から金型関連への事業再構築は採択率が高い傾向にあります。事業再構築補助金は補助対象経費が幅広いのも特徴で、プレス機等の機械設備・システム購入費をはじめ、建物の改修費や外注費、新規事業に向けた研修費や広告宣伝費なども補助対象です。
中小企業等が受け取れる補助金の額は成長枠が最大7,000万、グリーン成長枠(エントリー)だと8,000万円となっています。
※情報引用元:事業再構築補助金事務局「事業再構築補助金 公募要領(第11回)」[PDF] https://jigyou-saikouchiku.go.jp/pdf/koubo.pdf
金型製作と高度なプレス加工を密着統合させることで難加工材分野への事業展開を実現させた事例です。
事業再構築補助金制度を活用し、デジタルダイクッション付き200tダブルサーボプレス機を新規導入しました。自社の金型製作技術と併せることで高度なプレス加工を実現したうえ、金型製作と量産プレス加工との密着統合性を高めることに成功。金型製作と量産プレス加工の一貫化が可能になりました。
※参照元: 税理士法人MFM「プレス機を活用した事業再構築補助金の採択事例集」 https://tax-mfm.com/jigyou-saikouchiku-hojokin-press/
もともと農業用機械の金型を製造していた工場の事例です。売り上げが低迷するなか、新たに自転車部品の製造事業に取り組むため事業再構築補助金制度を活用。プレス機やマシニングセンターを新規導入し、3次元金型技術を獲得しました。これにより、需要が増加傾向にある自転車部品製造を開始しました。
※参照元: 税理士法人MFM「プレス機を活用した事業再構築補助金の採択事例集」 https://tax-mfm.com/jigyou-saikouchiku-hojokin-press/
プレス金型の導入にあたり、活用できる可能性のある補助金制度はいくつかあります。補助金制度を活用すれば、コストを抑えて機械設備を導入することが可能です。
新たな事業展開に向けて機械設備を導入したい場合でも、高額な導入費用を捻出できないケースもあります。そういった場合でも補助金制度を活用することでコストを削減でき、機械設備導入のハードルを下げることができるでしょう。
同一形状の部品を均一に量産できるため、生産効率を向上させることができるプレス金型。
高度な技術が必要とされ、依頼する金型メーカーによって制作・量産にかかる期間や品質が異なります。
そこで、金型メーカーを選ぶ基準となる、精度を含めた品質・試作~量産までのスピード・起工~部品納品までの付帯費用を含めたコスパの3点それぞれに優れている金型メーカーをご紹介します。