プレス加工は日本のモノづくりを根底で支えています。
日本の経済成長を支えた立役者であり、かつ技術大国へと成長した原動力でもあります。そんなプレス加工がさらなる進化を遂げたのが精密プレス加工です。
もともと精密プレス加工は、加工品の典型ともいわれる腕時計やカメラ、オルゴールなどの金属部分に使用されていました。時代と共にプラスチック化が進み、これらの商品においてはプレス加工の比率も低下しています。
一方で、電子部品に欠かせない半導体やリードフレーム、コネクタなどは時代のIT化に伴い飛躍的に伸びています。1ミクロンの世界で高精度を実現するために、熟練した技術が必要となる世界と言えます。
こうした精密プレス加工は電子部品のみならず、医療機器にも使用されていることから、少しの隙間やバリなどが許される世界ではなく、高い品質が求められていると考えられます。
ここではプレス加工と精密プレス加工の違いについて、様々な点からご紹介します。
プレス加工と精密プレス加工は厳密には同じカテゴリーです。プレス加工をより精密にしたものが精密プレス加工になります。より高い技術を持っているからこそ可能な加工技術だと考えてよいでしょう。
精密プレス加工は具体的な指標・数値が設定されている加工ではなく、あくまでも従来のプレス加工よりも精密なプレス加工に対してのネーミングです。
具体的な数値で分別しているのではなく、より精度を必要とするプレスを精密プレス加工と呼称しています。
広義ではプレス加工ですが、精密プレス加工と呼称する場合、一般的には自社の技術力の高さに自信があるからだと考えることができます。
山岡製作所は精密プレス加工を得意とする、1954年設立の京都府城陽市に本社を構えている業者です。その特徴について、いくつかご紹介します。
精密プレス加工を可能にする精密プレス金型ですが、山岡製作所はその精密プレス金型の中でもいくつかの種類を使い分けています。
山岡製作所が創業時より得意としている精密プレス金型です。オーダーメイドなので、需要に特化した精密プレス金型の制作が可能です。
電極材料に用いられる金属箔の打ち抜き加工に用いられている金型で、緻密なクリアランス設定によって生まれる打ち抜きを得意としています。
金属箔だけではなく、フィルム等の複合材料での打ち抜き加工の実績も豊富で、材料の特性に合わせての提案が可能です。
電池、食品外装、医療分野などで用いられることがあるアルミラミネート剤のためのものです。
打ち抜き、切断、絞り加工等に対応できて、大きさも150mmを超える大判成型から連続成型まで様々なニーズに応えます。
山岡製作所では、山岡技能経営を実施しています。「企業は人なり」をポリシーに、社員一人一人のスキルアップのために様々な取り組みを行っています。
社員一人一人が自己実現するためのスキル・マネジメント教育、成長を援助するためのマンパワーUP活動、さらには国家資格取得支援やスーパー職人制度、スキル評価など、社員がモチベーションを高め、かつ成長できる環境を用意しています。
充実した設備と共に、設備を使用する人間のスキルも重要です。「先輩の背中を見て覚えろ」ではなく、スキルアップのための機会や支援を拡充することによって社員のスキルアップ、キャリア形成をサポートしています。
山岡製作所は、1997年に品質マネジメントシステムISO9001、1999年には環境マネジメントシステムISO14001を取得しています。ニーズに対応した品質提供のために継続的な改善を行う方針や、環境改善活動への取り組みを環境方針として掲げるなど、社会問題にもアプローチしています。
山岡製作所は多くの設備を持つ業者です。公式ホームページには保有する設備がすべて掲載されており62種類の設備を保有しています(令和3年10月調査時点)。
精密プレスだけではなく、他にも様々な加工を行える設備を有しています。山岡製作所が様々な事業を行えるのもこれだけの設備があるからこそですが、これらをすべて公表していることで、山岡製作所が依頼者に安心感や分かりやすさを伝えたいことが分かります。
精密金型プレスを含めた装置製造・量産製造等、様々な顧客ニーズに対応できる環境を用意しています。例えば精密金型やモールド金型の制作はもちろんですが、受託生産から技術者派遣などの幅広いニーズに応えます。
金型製造だけを見ても精密プレス金型や精密プラスチック金型、精密加工部品を行います。 装置製造もプレス機だけではなく、自動機や受託生産、さらにはプレスや成形の量産製造など、様々なニーズに応える環境が整えられています。
1954年設立の山岡製作所は長い歴史のある業者なのでノウハウも豊富に蓄積されており、社員教育にも力を入れています。環境とマンパワー、そしてノウハウ。これらによってより細かいニーズに対応しています。
まさに、本当に長く付き合える理想のプレス金型メーカーのひとつと言えるでしょう。